奥田収入役、平野教育長 矢田区政5期目の執行部
区議会定例会の初日(22日)、各種委員会の報告が終了したのち、新しい三役の人事案件が上程され、全会一致で鐘ケ江真知江助役、奥田清和収入役、平野純一教育委員(教育長)が認知された。女性の助役は23区では初めて。鐘ケ江氏が部長を経験していないところから、区議会に不安を示す声もあったが、矢田区長の熱意にこたえて認めることになった。新しい傾向として区の職員に管理職試験を敬遠する流れが続いていて昨年の合格者は2人のみ。新しい指導層をどう育てていくかという視点を指摘する声も聞かれる。三役交代にともなう管理職の異動には、そうした布陣もしかれているという。なお退任した茂木、古海、西田の三氏には長年の労に報いて石島議長から感謝状と記念品が贈られ、それぞれ壇上で退任のあいさつしをした。茂木氏は来月16日の日本橋プラザの取締役会で社長に就任の見込み。
鐘ケ江真知恵助役
昭和21年10月2日、富山県の生まれ。昭和44年東京大学教育学部を卒業して区役所の職員に。浜町会館長、福祉センター所長、福祉事務所長、老人福祉(高齢者福祉)課長、区民課長、教育委員会事務局庶務課長、同参事を歴任し、平成14年から保健衛生部参事。
武蔵野市に居住。夫は専修大学の教授。
就任あいさつで「責任の重さを痛感しています。人にやさしい区政を推進してまいります」と語った。
奥田清和収入役
昭和18年4月10日生れ。今年、還暦を迎えた。昭和41年東京農業大学農学部を卒業して民間会社に勤める。昭和43年に区役所に入り、土木部副主幹公園緑地課長、地域振興部管理課長、土木部参事、区民部長、土木部長を歴任して、平成11年から企画部長。
住いは墨田区押上。就任あいさつで「重責を痛感し、心ひきしまる思いです。さらに精進を重ね、区民福祉の向上につとめたい」と語った。
平野純一教育長
昭和20年9月18日生まれ。昭和44年中央大学法学部卒、昭和45年に区役所に入り、社会体育課長、老人福祉課長、職員課長総務部参事、議会局長、福祉部長を歴任し、平成15年に総務部長。23日に開かれた教育委員会で教育長に就任。住いは埼玉県三郷市。
就任あいさつで「本区の教育行政進展のために努力したい」と語った。
幹部職員の人事異動
三役の交代にともない幹部職員の人事異動が23日付で次のように発令された。
<部長級>企画部長、吉田不曇(都市整備部長)▽総務部長 益田進(区民部長)▽区民部長 河野聰(環境部長)▽環境部長 豊田正文(総務部参事=人事制度担当)▽都市整備部長 小泉典久(企画部参事=都心再生担当)
<統括課長>企画課長 斎藤裕文(児童家庭課長)▽児童家庭課長 土屋篤志(高齢者福祉課長)
<課長級>広報課長 平沢康裕(社会体育課長)▽職員課長 奥田春光(広報課長)▽高齢者福祉課長 浅沼孝一郎(福祉部副参事=社会福祉協議会派遣)▽社会体育課長 石川英利(企画部副参事)
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