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プロフィール
昭和29(1954)年7月24日生まれ、慶応大学商学部卒業後、日本郵船勤務を経て、昭和58(1983)年より家業の老舗、榮太樓總本鋪に入社、現在は常務取締役。中央区和生菓子商工業協同組合の青年部副部会長をはじめ、平成11(1999)年5月には日本橋法人会青年部会長に就任。若手後継者として意欲的に法人会活動に取り組んでいらっしゃいます。お父様、奥様、3人の息子さんと3代同居の賑やかなご家庭。趣味は読書とテニス、パソコンはご自身で組み立てられるほどで、「まだ子供には負けません」と、リーダーシップ振りの一端をのぞかせて下さいました。
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かつてお江戸の日本橋として商業で栄えた町は、時代の変遷とともに様変わりし、オフィスと銀行が軒を並べる世界に名だたるビジネスゾーンとなっています。企業主体の地域における法人会活動は、本来の目的である税制の普及、知識向上にとどまらず、地域活性化のキーパーソンとしても大きな期待が寄せられています。若い力を結集し、地域と、企業の発展を願う日本橋法人会青年部会長の細田眞さんにお話をうかがいました。
 
中央区との関わりはどのようなものでしょうか?
 
 榮太樓は江戸の時代から日本橋に店を構えこの地で商売をしていますが、職と住が一緒だったのは父の代までです。日本橋との関わりは、昭和58年に入社した頃、町会でお神輿を新調することになり、日枝神社の祭礼の際に仲間を募り神輿の担ぎ手を務めるなどして、地域との繋がりが徐々に深まりました。日本橋でも、一丁目、二丁目町会はほとんどが企業で、お祭りに参加する若い人を集めるのは大変なことでした。仕事の関わりとしては、中央区の和生菓子組合の青年部(45歳まで)に設立当初から参画して、同業の同じ世代の人たちとの交流が広がりました。
 
日本橋法人会青年部について、お聞かせください。
 
 日本橋法人会の中で昭和57年に、50歳以下の若手を育成していこうという気運があり、青年部が発足しました。将来親会である法人会で活躍するために若いうちから活動を知り、親しんでおこうというものです。私も発足後まもなくしてから入会し、3年前から4代目の部会長をお手伝いしています。青年部会員は約50名。興味のある方、意欲のある方は、どんどん参加して欲しいですね。  年齢が近いこともあって、会合はざっくばらんな雰囲気で異業種の方たちとも密接な交流が出来、それぞれの業種に関する話から、経済状況や、国際情勢、さらには地域活性化のためのアイディアや、意見交換など、熱い会話が飛び交っています。
 
具体的な活動と、今後の目標は。
 
 税制に関する勉強会はもとより、見学会や、懇親会など青年部独自の活動が2ヶ月に一度位の割合で行われており、その他は法人会関連のイベントへの参加です。春の名橋日本橋祭りには、橋の上であんみつ、お汁粉、甘酒などの屋台を出したり、秋の「税を知る週間」では、オープニングセレモニーの企画から、実行を任されています。今年は見学会として、日本橋川を船でさかのぼり、川から街を見るという企画も行いました。視点を変えたものの観かたで、再発見することも、歴史的な話も聞くことが出来役に立ちました。  こうした活動の中で感じることは、法人会活動自体が転換期を迎えており、従来の税務署との係わりだけでなく会員が新しいものを求めているということです。青年部の中では、数年前までは事業の継承の困難さなどが大きな話題でしたが、最近は、各々の企業が業態そのもののあり方を真剣に模索しています。伝統を継承しつつ、新たな展開を計るには、どうしたらよいのかということが、青年部会員の共通の課題と言えます。法人会活動を通して、社会や経済をグローバルにとらえる知識や力を磨き、青年部が新しい時代の突破口になって行けたらと思っています。
 
中央区の次世代を担う若者として伝えていきたいことは?
 
 日本橋地域は、大企業と金融、オフィス街とも金融街ともいえる地域です。ビジネス人口は多いのですが、街の賑わいという点ではいまひとつという感が拭えないのではないでしょうか。ここで働く人、訪れる人たちにとっても、愛着がもて、心地よく感じられる場所となることが、自ずと街の活性化にに繋がると思います。全国基点の橋としての日本橋もその一つですが、なにか他に強いインパクトを与えるものを創造して行きたいと考えています。例えば、東急百貨店の跡地の再開発にも期待をもって、いろいろと働きかけたいと思っています。
 
生活のモットーは「不言実行」、まず行動することが第一とさわやかにおっしゃる細田さん。高校・大学の学生時代ボート部で活躍され、そこで培われた強靭な体躯と精神が、老舗の後継者として、法人会青年部をリードする現在の素顔の裏に垣間見られました。細田さんの、真摯な願いと行動力が、若い人たちの輪をひろげ、一歩づつ”街の賑わい”に近づいて行くようです。

2001年12月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  




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