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日本橋トップインタビュー

HOME > 日本橋トップインタビュー > 八重洲地下街株式会社 代表取締役社長 中田克哉
日本橋美人新聞No.28夏秋号(2012年)掲載
美人は日本橋で創られる

八重洲地下街株式会社 代表取締役社長 中田克哉

 
インタビューアー:山田 晃子
日本橋美人推進協議会 プロデューサー
日本橋OLクラブ部会長
株式会社ヤマダクリエイティブ代表取締役

 


中田克哉(なかたかつや)
八重洲地下街株式会社 代表取締役社長
好きなことば〜
Everlasting Struggle

「不断の努力」という意味です。如何なる目標も、達成する為の努力無しには考えられません。「後悔先に立たず」といいますが、努力の末に、どのような結果であっても自らが納得できることが重要だと考えています。他人に責任を転嫁するのは、自分の不断の努力が足らないからだと、いつも肝に銘じています。
山田 本日は八重洲地下街株式会社の中田克哉社長をお訪ねし、日本橋と日本橋美人についてお話を伺います。ヤエチカの愛称で広く親しまれている御社の業務形態と、八重洲地下街の全館リニューアルについてお聞かせください。
中田 八重洲地下街は昭和40(1965)年に、日本の地下街の草分けとして開業しました。東京駅と直結しT字に広がるエリアで形成され、延べ床面積6万43002mに、現在は約200近いバラエティ豊かなテナントが揃った国内屈指の地下街です。有数のビジネスエリアに位置し、通勤路としても利用されている八重洲地下街は、1日の平均来街者数が約15万人ですが、そのうちの大半がオフィスワーカーです。最近は周辺地域におけるマンションの増加により、休日には若いファミリー層が訪れるなど、さまざまな客層が来街してくださるようになりました。弊社では多様な顧客ニーズの広がりに対して、銀座、日本橋、神田、有楽町の各方面に点在する約20のエントランス(地上への出入り口)からの動線による、八重洲地下街での回遊を如何に促すかが課題の一つです。
平成19(2007)年からスタートした段階的な全館リニューアルは、平成23(2011)年5月に完了し、オフィスライフに必要な店や、話題のグルメやサービス店、20〜30代をターゲットにした人気の高い店舗を集積することで、より高感度でファッショナブルに生まれ変わりました。歴史のある八重洲という地域で新しいものを植え付け「伝統と現代の融和」を大切に、常に顧客満足度を高めるべく「八重洲モダン」というコンセプトを掲げて、整然とした魅力ある街づくりや設備、環境などにも力を注いでいます。
山田 近年の大規模な周辺地区開発事業により、東京駅八重洲口は商業エリアとしてのポテンシャルをさらに上げています。絶好のロケーションに位置するショッピングモールとして、次代に向かって今後の展開をどのようにお考えですか。
中田 JR東日本が進めている「東京駅八重洲再開発」はグラントウキョウサウス、ノースタワーが既に竣工し、現在は両タワーを結ぶ40mの「Gran Roof(グランルーフ)」と呼ばれる中央部分が、平成25(2013)年の竣工を目指しています。この丸の内駅舎を望む景観の誕生は「丸の内・八重洲一体型」とも言え、日本の玄関である東京駅に相応しい姿でしょう。
また、八重洲駅前広場が完成すると奥行きが従来より13m拡張され、バスやタクシー乗り場が整備され交通の利便性が図られます。機能的な駅前広場を持った「先進性」「先端性」のある街並みの完成は、八重洲とその近隣地区が従来から持つ多面性の街並みと融合し、新しい拠点ができるのではないでしょうか。これは八重洲地下街への来街者の状況を、大きく変えることと期待しています。これからも再開発の一助になるようご協力をしつつ、街と人の流れの変容にフィットした施策を柔軟に進めていきたいと考えています。
山田 再開発によるメガターミナルの誕生で、ますます多彩な可能性が生まれそうですね。ところで、中田社長ご自身の日本橋のお気に入りのスポットは、どのようなところでしょうか。
中田 日本橋地域は、新旧相まっているのが魅力ですが、私は何をおいても「日本橋」が好きです。その佇まいを見るたびに「ここから始まる」と痛感し、多少大げさに言えば原点に帰る大事さを教えられる気がします。
故郷の島根県松江の味を目当てに、昼食の「がいな丼」が美味しい「主水(島根料理)」やコレド日本橋にある割烹旅館の出店「皆美(割烹料理)」の定番「鯛めし」を楽しみに出掛けることもあります。アンテナショップの島根館では、茶人であった藩主松平不昧公の影響で発展した茶菓子の「若草」や「山川」などを求めることができ、各地の味が楽しめるのも日本橋ならではですね。

 

山田 今年で5回目を迎える「日本橋美人博覧会」は、「EDO ART EXPO」として生まれ変わります。2012年9月28日(金)〜10月16日(火)に開催予定の「第5回 EDO ART EXPO"Japan Beauty from Edo-Tokyo"」では、日本橋を中心に千代田区、港区、墨田区、中央区の名店、企業、ホテルや文化施設などがパビリオンとなり、江戸をテーマに伝統文化や歴史、美意識などに関わる展示を街ぐるみで行います。また、共催イベントや店舗フェア、ワークショップ、各種ラリーなど楽しいイベントもご用意し、昨年は国内外から35万人もの方が各会場を訪れてくださいました。
御社には第一回から、会場のご提供をはじめ、さまざまなご協力をいただきました。
中田 私は江戸文化の「粋」とは、博覧会のテーマである「Beauty Sense」すなわち「美意識」そのものと考えます。その美意識を共有しつつ街ぐるみで博覧会を開催するのは大変に意義があり、更なる発展を期するとともに、この地の企業として未来の日本橋を見つめていけることは、大いなる喜びと言えましょう。
山田 中田社長にとっての「日本橋美人」はどのような女性でしょうか。
中田 伝統とは「受け継ぐべき精神」であり、日本橋美人もそのような背景で育まれた女性像だと思います。一言で申し上げれば「きりっとして凛々しい」姿でしょう。個人的には適度におきゃんで心配りや気働きができて、目標に向かって見えないところで健気に努力をしている女性のイメージがありますね。
山田 私たちも江戸時代から培われてきた美意識を大切に、心身ともに輝く 「日本橋美人」を目指して努力したいと思います。
ファッションポイント
素肌に羽織る浴衣は遊び着の定番ですが、半襟を付け、レースの足袋を履くなど着物風に…コーディネイト次第では街着としても通用します。「藤の裏葉」の模様の「日本橋美人ゆかた」に、紫の帯を合わせて華やかながらもしっとりと。小物使いで涼やかさを演出しています。

着付け:花影きもの塾
衣装協力:源氏物語 堀井株式会社
撮影協力:ロイヤルパークホテル
撮  影:吉川信之
※記事の組織名や肩書は掲載当時のものです。
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