Q1.なぜ、日本橋にいらっしゃったのですか?
人形町交差点近くに勤務先である「ZOME」というお店と三勝株式会社があります。
Q2.日本橋のお好きなところ(またはオススメ)を、教えてください。
ひとつは日本唯一である三勝の「ゆかた博物館」がおススメです。
創業120余年のゆかた屋ならではの「ゆかた」にまつわる江戸時代からの資料を展示しています。
ご案内するのはゆかた博物館の館長で、弊社の専属職人であった人間国宝清水幸太郎の息子、清水敬三郎氏です。館長も三勝勤続60余年で、平成のゆかたの生き字引的な存在です。だからこそ、館長自らが明治・大正・昭和・平成の時代別に、型紙・ゆかたのご説明〜職人たちの生き様までも、面白おかしくご案内いたします。
もうひとつはゆかた博物館の階下にある「ZOME」で、天然素材を中心にした洋服を取り揃えています。
これからの時期には三勝ゆかた地のブラウスも店頭に並ぶ予定ですのでお楽しみになさってください。
Q3.今日のファッションのこだわりは、どのようなところですか?
この時期にぴったりのシルクウールの新作を着てみました。かつて頻繁に楽しまれていたシルクとウールの織物は一度はなくなってしまったのですが、そのよさを知る方々のお話を聞いて弊社で復活させたものです。
盛夏以外でご着用が可能なのと、お手入れが簡単なので大変な人気を頂いております。最近は、男性からのご要望が多く色柄もバリエーション豊富に揃えております。
Q4.あなたのキレイをつくっていらっしゃるのは、何でしょうか?
「日本橋でゆかたを作れているという幸せ」というキモチだと思います。
40センチの巾と1mの長さの柄を三重県の伊勢で伊勢型紙に彫ってそれを日本中の機屋で織ったさまざまな生地に染める…。
こんなに日本を感じられるお仕事って貴重ですし、なんてったって全てが職人の手わざで生み出されるもの、日本が誇る伝統工芸なのです。とにかく感動のしっぱなし、楽しくて仕方がありません。
そしてこの業界は古きを知っている年配のおじいちゃんたち、みんながスター!本当にカッコイイっ。そんな環境なので、いつも刺激をもらって頑張れちゃいます。
Q5.「日本橋美人」とは、どんな女性だと思われますか?
日本には素敵な街が一杯。
その中で歴史が多く生まれた「お江戸日本橋」を闊歩するなら"凛”とした女性でありたいなと思います。
日本が海外に誇れる女性、それが日本橋美人でありますように…。
こだわりのアイテムをご紹介します

ZOME/ ゆかた博物館
雑誌に多数よりあげられているインテリアデザイナー・コマタトモコによるデザインの店舗。 1階がZOME、2階にゆかた博物館となっています。
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ゆかた/てぬぐい
三勝のゆかたは創業明治27年以前からの図柄型紙を復刻し続けたもの。現在では描けない図柄ばかりです。 “色の三勝”と言われる120余年の技術を残すために写真のような歌川国芳や伊藤若冲の図柄を数多の色でゆかたに染めました。 ゆかた屋のてぬぐいも他のものと違いを楽しんで頂きたいです。
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シルクウール 他
シワになりにくく、お手入れも簡単! “着物”のイメージが払拭されちゃう優れものなのです。オリンピックにむけて着物を楽しめる日本橋美人で日本橋が一杯になったら素敵ですよね。
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