東京名勝図会 鉄砲洲明石ばし
三代広重 明治初年(中央区立京橋図書館所蔵)



現在の周辺環境

運上所跡東京税関発祥之地(明石町14)
1859年(安政6年)の開港によって諸外国との貿易が始まり、税関業務が必要となり明治元年に運上所が作られた。これが東京税関の始まりとなる。運上所は明石橋の袂にあった。

蘭学事始地(明石町11先)
1771年(明和8年)に、豊前国(大分県)中津藩の医師、前野良沢が杉田玄白らと共に、オランダの解剖書「ターヘル・アナトミア」(「解体新書」)を築地鉄砲洲にあった中津藩奥平家中屋敷で翻訳した。都指定旧跡。

シーボルトの胸像
1823年(文政6年)に長崎に到着したオランダの商館医員フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、その後江戸にやってきて日本橋の長崎屋に止宿し、江戸の蘭学者に面接指導し大きな影響を与えた。この地は江戸蘭学発祥の地である事と、シーボルトが長崎でもうけた娘が築地に産院を開業したことから、あかつき公園内に胸像が建てられた。
濱野家住宅(築地7−10−8)
海産物の仲介をしていた濱野家の昭和5年頃に建てられた店舗併用住宅。軒を出桁造(だしげたづくり)とし、一階入口上部には太い人見柱が渡されている。築地に残る出桁造の町家の中でも完成した形をしている。区民有形文化財。

 

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