東京名所三十二景 海軍省風船試験
三代広重 明治(中央区立京橋図書館所蔵)



現在の周辺環境

軍艦操練所跡(築地6−20)
軍艦操練所は1857年(安政4年)築地講武所内(現在の築地中央卸売市場)に幕府により設けられた。オランダから寄贈された観光丸で乗組員の操練を行っていた。

海軍発祥之地(築地5−2)
築地中央卸市場内にある水神社前にある石碑には「旗山」と刻まれている。これは海軍発祥之地の碑で、1872年(明治5年)旧尾張藩邸に海軍本省が置かれた時に「海軍卿旗」を掲揚したことに由来する。

海軍兵学寮跡 海軍軍医学校跡
(築地5−1)

現在の国立がんセンター駐車場入口付近に並んで建てられている。海軍兵学寮は明治4年に新築され、1876年(明治9年)に海軍兵学校と改称、1887年(明治20年)に江田島に移転するまでこの地にあった。現在の国立がんセンター駐車場入口付近に建てられ、となりには海軍軍医学校跡の碑が並んでいる。

海軍経理学校之碑(築地6−20)
1874年(明治7年)、芝山内天神谷に海軍会計舎として設けられ、1888年(明治21年)に築地に移転、1907年(明治40年)に海軍経理学校となった。石碑の建つ勝鬨橋の袂付近には昭和7年に移築された。戦後の海軍解体に伴い1945年(昭和20年)に廃校となった。
 

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