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Vol.7 月島 草市

 月島の草市は、平成24年は7月14と15日。土、日曜日の2日間かけて行われる、お盆の行事である。月島西仲通り商店街が中心になって行われる年中行事はいくつかあるがこれもそのひとつ。平成23年は、東日本大震災により中止になった。例年だと梅雨寒で、肌にひんやり感じられる時期だが今年は暑い。夜中に雨が集中して降り、明け方からお天気になるという珍しい空模様。

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 私が月島にきて初めてこの行事を見たときは、昭和の色が濃い風景だと思った。各家の軒先で迎え火が焚かれるのだが、その前日からは町内の定められた場所に、月島観音の分院という形で迎え火をもらう所が設営される。新盆の人は、真っ白な提灯を下げているのですぐにわかる。行司は町会の方たちで運営され 後片付けも同様である。私も何回かお手伝いをしたが、お盆の行事を裏方から見るとゴミが多いということに尽きる。
 故郷の鹿児島のお盆はご先祖様の霊を、お墓にお迎えにいく。ここの都会のお盆は水辺の近くに設営されたお迎え所にお迎えにいき、そこからまたお送りするという目新しい光景だった。

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 当初の草市は、鉢植えの販売所が多かった。緑が少なく、路地裏で花を栽培するのを楽しみにしている月島の人たちは、結構な数を購入していた。最近は町内の商店街が運営し、子供たちが喜ぶような屋台が並ぶ。大勢の人たちが参加するが、お盆というより夏の夜のそぞろ歩きを楽しむ風景に変貌しつつある。

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 また、7月13~15日まで佃では東京都無形文化財「佃の盆踊」が行われた。