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Vol.8 祭りだ!ワッショイ

 8月4日から6日までは佃島の「住吉神社大祭」。4年に1度、執り行われる祭りは2011年3月11日の東日本大震災の影響から自粛することになり、1年遅れのお祭りになった。

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 江戸時代に徳川家康によって大阪から江戸に迎え入れられたのが、そもそもの佃島の人々だ。住吉神社は、摂津の住吉大社の分社であるだけに、お祭りも時代の趣が漂う、神事の進め方は江戸の雰囲気を伝えていて、厳かな部分がおおいにある。私が初めて見たのはいまから40年前の学生時代。羽織・袴・菅笠・馬・白装束の宮司と宮元たちの粋な揃いの浴衣姿。各町内の揃い踏みもあり、それぞれに浴衣の柄も違う申し分のない設定で、感激のあまり一日中興奮していた。時が流れてもわくわくしながら、お祭りが近付くのを心待ちにしている自分がいる。

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 5日の日曜日に行われた船渡御では、新しくなった八角神輿がお目見えした。晴海の沖合で海上祭を行うために、八角神輿を乗せた船が移動するのだが、朝日のなかで光を浴びていた。見物客も多く、カメラを持った人たちが早朝の6時前にも関わらず大勢集まっていた。
 ただ、例年に比べて人の出が少なく、ややおとなしいように見受けられた。いまひとつ 盛り上がらないようにも感じられたのは、私だけだろうか。ロンドンオリンピックの賑やかさに引き込まれ、なおかつ猛暑の中で出歩くのも憚れるのか、初めてざわめきが少ないように思えた。

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 日本中がもっと輝かないと神様も浮かない気分ではないかと勝手に想像している。