中央区の通りを歩く 第26回清澄通り


都営地下鉄・大江戸線の月島駅周辺

新たな高層ビルが建ち並ぶ勝どき駅周辺

第26回では、中央区内を通る清澄通りについて、通り沿いの佃や月島、勝どき、豊海町界隈などをご紹介します。
清澄通りは、墨田区吾妻橋一丁目にある浅草通りとの交差点から、以南は墨田区本所、横網、両国などを通って江東区へ入り、さらに江東区清澄、門前仲町、越中島と下り、相生橋を渡って、中央区佃へと続く道路です。中央区内では月島と勝どきを通り、東京湾に面した豊海町が通りの最終地点となります。
墨田区本所から中央区勝どきまでの清澄通りの地下には、都営大江戸線が走っており、通り沿いには両国駅、森下駅、清澄白河駅、門前仲町駅、月島駅、勝どき駅などがあります。このため、大江戸線開通以降、各駅の周辺はマンションや商業施設などが新たに建ち、それまでになかった賑わいが生まれています。


1 相生橋界隈

相生橋は隅田川から分岐する隅田川派川に架かる橋で、中央区佃と江東区越中島を結びます。橋上からは、「中央区おはこ18景」に選定されている、高層マンション群の大川端リバーシティ21が一望できます。橋の下には石川島公園があり、ウォーキングやジョギングなどを楽しむ人たちの姿がありました。また同公園内では「まちのホットな話題」で紹介した、人工の浮島による緑化が行われています。



相生橋


相生橋の橋上の歩道


相生橋から見た大川端リバーシティ21


相生橋の下にある石川島公園

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佃周辺の通り沿いに建ち並ぶマンション

2 佃界隈

第6回八重洲通り後編でも訪れた佃界隈。通り沿いにはマンションや商店が建ち並びますが、一歩路地へ入ると古くからの軒並みも残っています。佃はそのほとんどが住宅街、午前中は人通りが少なく、通り沿いにも路地にも静かな時間が流れていました。



マンションの合間には商店の姿も


佃周辺の細い路地

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3 月島界隈

第20回隅田川テラス後編で月島西仲通りを訪ねた月島界隈。その昔ながらの商店街の姿とは対照的に、清澄通り沿いの月島周辺は新しいマンションやビルが建ち並びます。月島周辺には常緑樹が植えられた一角もあり、取材時は1月でしたが、青い空に緑が映えるその風景はまるで夏のようでした。


月島周辺に並ぶ商店


月島にも路地は健在


常緑樹が植えられた一角


月島区民センター周辺には
中央区の木「柳」が植えられていました

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4 勝どき界隈

第2回晴海通り後編でも訪れた勝どき界隈。再開発による真新しい高層ビルやマンションが建ち並ぶ一方で、ところどころにビルの建設現場が複数あり、まちの姿は依然変わり続けています。豊海町方面へ歩みを進め、隅田川沿いへ寄り道すると、勝どき五丁目緑地という小さな公園を見つけました。そこからは隅田川と対岸にある築地市場を眺めることができました。


新旧のマンションが多数建ち並ぶ勝どき周辺


清澄通りの一本奥には
懐かしい佇まいの家も残っています


さらに一本奥に入ると倉庫が多数ありました


勝どき五丁目緑地から見た隅田川

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月島ふ頭

おもしろ発見 その1【それは、四角く縁取られた巨大なプールのようだった】

清澄通りに沿って勝どきのまちなかを進んでいくと、勝どきと豊海町のちょうど境で、視界の右手が急に開けました!目の前にあるのは、四角く縁取られた巨大なプールのような場所…。遠くには新橋や汐留のビル群が見え、あまりの眺めの良さに見入ってしまいながらも、慌てて通り沿いに立つ看板を確かめました。すると、ここが月島ふ頭であることが判明!ふ頭内の一角には船が係留され、ふ頭の外ではたくさんのトラックが積み荷の揚げ下ろしを待っていました。
ちなみに、東京都港湾局の案内板によると、このふ頭は震災時水上輸送基地となっており、災害時には帰宅困難者や緊急物資の輸送拠点として利用されるそうです。


同ふ頭の一角に係留された船


同ふ頭周辺で荷物の揚げ下ろしを待つトラック

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おもしろ発見 その2【その公園の奥…突然開けた視界の先には?】

豊海町にレインボーブリッジが一望できる公園がある。事前にそんな情報を耳にして、月島ふ頭発見の興奮冷めやらぬまま向かった豊海運動公園。公園入口を見つけるやいなや、園内のデイキャンプ場やテニス場には脇目もふらず、急ぎ朝潮運河沿いのテラスへ。そして、期待を胸にテラスへ出た途端、陽の光を受けて輝くレインボーブリッジと東京湾が目に飛び込んできました。
澄んだ冬の青空、そこから降り注ぐ柔らかな陽射し、聞こえてくる波の音と風の音。そして、時折響く汽笛…。取材時は平日の日中とあってか、テラス内に他に人の姿はなく、これらすべてを独り占め。お台場方面が一望できるこの場所は、日が落ちれば、ロマンティックな夜景スポットになること間違いないでしょう。


豊海運動公園入口


豊海運動公園内


同公園からレインボーブリッジ方面を臨む


同公園から晴海方面を臨む

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5 豊海町界隈

いよいよ清澄通りの最南端に到着。豊海町には豊海水産ふ頭があるため、通り沿いは水産関連の会社事務所や倉庫などが建ち並んでいます。周辺には水産物の匂いが漂い、東京湾からの潮の香りと相まって、ここが港町であることを実感しました。そして、最後に訪ねた豊海水産ふ頭からの眺めは、豊海運動公園と同じくらいの絶景。180度パノラマで、品川ふ頭から芝浦ふ頭、竹芝ふ頭などまで東京湾沿いを一望できました。


豊海町周辺の通り沿い


豊海水産ふ頭


同ふ頭正面に見える日の出ふ頭、竹芝ふ頭


同ふ頭右手に見える新橋、汐留のビル群

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